column

秋空のもと

秋空のもと

秋の空のようにクリアに
空気を入れ換えよう
きっと、気持ちも入れ換わる

秋の風のようにさらっと
心の塵を吹き飛ばして
豊かに実ったものだけを残して

秋空のもと、
ヨガをしよう
散歩をしよう
のーんびり、しよう
大変なとき、苦しいとき、忙しいときほど
変わらぬ時間の流れを穏やかにしよう
車や電車では見えない景色が歩くと見えてくる
止まってみればもっと見える
秋空を眺めよう

2020. 9

秋の養生

秋の養生

『秋の三ヶ月は、これを『容平』という。天の気が急になり、地の気がはっきりしてくる。早寝早起きして、鶏と共に起きだす。志を安らかにし、秋には自分の気持ちを寛大にする。神気を内に収めるようにして、秋の気を安らかにする。志を外に向けず肺気を清らかにする。これは秋の気に応じて収を養う道である。これに逆らうと、肺が損なわれ、冬に下痢性の病気になりやすい。すると冬の働きである蔵を受けることが少ない。』(黄帝内経/素門・四気調神大論)

立秋に始まり立冬前日までの三ヶ月、夏に生い茂った植物が実を結ぶ季節で、陰の気が少しずつ増し徐々に涼しくなる。夏の疲れを癒し、気持ちを内側に向けていき、自分自身を向上させ収穫につながるように過ごす。草木を枯らす空気から心身を守るようにして、気を徐々に収め心を安らかに保つことが大切。

今年は梅雨が長かったので、今がまさに夏本番のようだが、空気の乾燥は始まっている。秋は皮膚、鼻、呼吸器、大腸のケアをする、肺の季節。肺は乾燥がもっとも影響する。潤い不足は皮膚、鼻の乾燥、空咳など喉の乾燥や痛みにつながり、夏と同じくクールダウンしずらく不眠につながることもある。そして便秘を引き起こしたりする…
初秋のうちに、夏に衰えた基礎体力や免疫力を立て直し、乾燥や朝晩の冷えが増してくる中秋に備える。いきなり厚着をせず、衣類を調節し身体を慣らすと晩秋の冷えに風邪を引かずに過ごせる。早くから厚着をしてしまうと熱がこもり喉の乾燥につながることがある。

今年は新型コロナウィルス感染症もあり、慎重に養生し、肺を守りたい。
マスクの生活は想像以上に鼻、喉の乾燥への抵抗力を弱らせる。マスクの生活は続くけれど、家でも乾燥に用心を…。

秋の実りは植物性の油が豊富で乾いた空気による乾燥を防いでくれる。その代表はお米や木の実、種。大根、ネギ、生姜など辛味野菜は風邪の予防に効果的。そして秋こそ『酸甘化陰』。酸味と甘味のコラボで潤いチャージ!(詳しくはkitchen diaryを) プラス白の食材で肺を養おう。白胡麻や白キクラゲ、百合根など!

気持ちを内に向ける、それはとても難しいこと。精神的なことも、環境的なことも影響する。どんなに忙しく過ごした日も寝る時は自分の内に収まりたい。それを助けてくれるヨーガ。寝る前数分のメディテーションが驚くほど睡眠の質を向上させる。呼吸が整うだけで身体はハッピーになりリラックスを促す。今日の自分を認識し受け止める時間。自分のすべてを大切にしていくことができる。夏の疲れを癒すために、始めてみては?

冬の養生に始まり、四季の養生をコラムにしてきた。びっくりするくらい養生の大半、大切なことは心の持ち方。そして『今』に集中する。ヨーガと同じ!これからも実践を続け、たくさんの気付きと学びがあると嬉しい。

2020.8

夏土用

water

日本は水が豊かだ。なので生活も心身も『水』に影響を受けやすい。

今は夏土用(土用はそれぞれの季節の終わりの18日間)、秋へ向けての調整期間というところ。日本では土用と言ったら夏土用を思い浮かべるのが一般的。この時期は梅雨明けするかしないか、もしくは梅雨明けしたばかりの爆発的な暑さ。
夏土用は暑さがもっとも厳しく感じられる時、暑さに追い討ちをかけるのが湿気…。『湿』が影響するのが『脾』、つまり胃腸の働き。日本人は腸が長く、もともと胃腸が弱い人、弱りやすい人が多いそう。
土用は土を掘り起こさず(農作業や庭いじり…)、薬草風呂に入り、灸をすえたり、『う』のつくものをいただくと夏バテ解消や疲労回復に効き目がかるとされている。そう、この時期は自分を大切にし、労るとき。それだけ『脾』は自分の中心、基礎で、すぐに心身に影響する。
梅雨から夏の終わりにかけて、もしくは通年、雨の日に身体がだる重いと感じたことは無いだろうか?体内の水の巡りが悪くなり、余分な水がたまっているサイン。これは胃腸のお疲れのサインでもある。ひどいと頭痛がおきたり、浮腫んだり、回転性のめまいがおきたりする。
一方、私達の身体の約70%は水分(年齢と共に減少する)で、漢方では津血同源(水も血も源は同じ)といい、脱水は『心』を養えなくなり、意識を失うこともある。
水分補給が大切なのは誰もが知っている。でも溜まると危険、循環を助ける排出も大事。梅雨、夏は特にである。水は傷みやすい…流れる水は腐らない。排出しなければ補給もされにくい。
そんなときに夏の救世主『う』のつく食べ物、瓜!
種類が豊富でどれも利水といって水の巡りを良くして排出を促す食材。きゅうり、カボチャ、ゴーヤ、すいか、冬瓜、ズッキーニ…など、夏を代表する野菜たち。冬瓜にいたっては、そのままの姿で保存すれば冬までもつのが名前の由来。ナチュラルボーンスーパーフレッシュ!
夏野菜は水分補給と排出を同時にさせてくれる瑞々しいものが多い。熱のこもった水が流れれば身も心もリフレッシュ!クールダウンがうまくできていればよく眠れて夏バテ知らず。
夏は伏陰といってお腹が冷えやすいので、夏野菜の食べ過ぎはもちろん避け、冷たい物の食べ過ぎ飲み過ぎも要注意。自分の中心に優しくね!

日本…本土は水が豊かだが離島は違う。世界でも同じように、水の分布はムラがある。地球というひとつの星で、限りある資源。身体を労るときに少し地球のことも考えて…この先も青く美しい星であるために…!

2020.7

夏の養生

夏の養生

『夏の三ヶ月は、これを『蕃秀』という。天地の気は変わり、万物は花咲き実る季節である。夜は臥し早く起き、太陽の日差しを厭うことなく、志を怒らせないようにし、人も草花のように繁茂させ、気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする。これは夏の気に応じて夏の働きである長を養う道である。これに逆らえば、心を傷め、秋に咳の出る病になりやすく、秋の収を身に受けることができにくい。冬になって病を重ねることになるだろう。』(黄帝内経/素門・四気調神大論)

立夏から始まって、立秋前日までの三ヶ月、「天地の気が交わり万物が繁栄し、華やかで美しくなる」季節…これを蕃秀という。夏は春に生まれた動植物がすくすくと生長する季節で、陽気に満ち溢れ、植物は花を咲かせ葉を茂らせる。夏の暑さを嫌がらずに、特に午前中、新鮮な空気を吸い朝日を浴びて活動することで、体内では気血のめぐりや新陳代謝が活発になる。怒りや不安を持つよりも、気持ちを外に向け花が咲くように朗らかに過ごすことが大切。この法則に逆らうと秋だけでなく冬まで病気が重なるとされる。冬の慢性病や、陽気不足の病気は夏の養生によって好転すると考えられている。(冬病夏治)

日本は梅雨があり、夏も湿気たっぷり。暑さは心、湿気は脾に負担をかける。
みずみずしくカラフルな夏野菜は私達をクールダウンさせ、水分代謝を良くしてくれる。汗によって熱を発散するので程よく汗をかくことも大切、でもエネルギーも出でいく。元気を補う穀類、豆類、芋類も消化に負担をかけない範囲でとろう!そして果物などの酸味と甘味は汗のかきすぎを抑え、発汗で失った潤いを補う。ゴーヤや緑茶など、苦味は余分な熱を冷ましてくれる。身体を冷やし過ぎないようにミョウガやシソなど薬味を上手に使おう!
心と脾のトラブルのサインは口の渇き、動悸、不整脈、血圧上昇、鼻血、不眠、むくみ、だるさ、軟便、口内炎、口のまわりの吹き出物、食欲不振、食後の眠気など…。サインを見逃さずケアしよう!

緊急事態宣言が出てから、朝ランニングをしている。日に日にランニングやウォーキングをしている人が増えてくる。そう、みんな気にしているのだ、自分の身体のこと…。嬉しい!きっと色々なことが健やかになっていく!
ただ気をつけなければならないのは、心肺機能を高める運動は五志の喜も高める。運動して汗かいて、気持ちいいのは納得。ランナーズハイってものは病みつきになりがち。そのために周りが見えなくなってしまってはいけない。自分のコンディションが見えなくなってもいけない。『心』のトラブルは突如訪れることがある。常に行き過ぎず、余裕をもって、自分を過信せず、やさしく身体を整えていきたい。

写真:以前よりも身近な自然をいとおしく感じる。木も花も雑草も緑が美しくたくましい。ここ数日で緑が濃くなった。夏が来る。自然がそう教えてくれる。

2020.5

創造、維持、破壊

ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ

三神一体…ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三柱が単一の神聖な存在から顕現する、それぞれ創造、維持、破壊という別の機能を有する3つの様相である…とするトリムールティ理論…インド哲学、インド神話に触れたことがある人はきっと聞いたことがあるはず。
三神を日常的にとらえてみよう…

創造、維持、破壊(再生)

世の中の現象も自身の周りのことも、身体の中、細胞ひとつのことも、必ずこの3つのサイクルがある。この循環こそすべて…自然の力、自然の摂理…。

どんなこともこの三面性を探していくと面白い。身体のこと、意識のこと、行いのこと、生命のこと…今、どこが表面化しているのか、どこでつまづいているのか、この3つだけならわかりやすい。
そして何か一つがとてつもなく重くのしかかったり、なかなか次のステップのチャンスをつかめなかったり、行き詰まる苦しさがあるなら、1分1秒、1日、一生を通してもこの循環が繰り返されていることを感じてみてほしい。この循環は常に同じフィールドで繰り返されている。常に共存している。他なくして創造はない、創造がなければ維持も破壊もない。大切な何かも、失った何かも、自分自身も、存在が明確になる。何も作用する必要はない、自然は巡る、それを感じる、何かを発見する、安心感を得る…

そんなことに思いを巡らせるのも今ならゆっくりできる。(今だから出来ない方もいらっしゃいますね…)公園、河原、海辺など、どこでも刻一刻と変化する空を眺めてみる。なんともちっぽけな自分に肩の力が抜け、緑の生命力に、雫より小さな花や過ぎ去った雨雲、訪れた燕、遠くの小鳥のさえずりにいつもとは違う発見がある。スタートに戻る感覚、新たに始まる感覚、順調に進んできた感覚、心のカサブタが剥がれ落ちるような感覚…循環している、共存している、この世のすべてのものが…。すべてのものが『ここ』にある。

この循環は養生とも結びつく。自然は巡る。そのままにとらえ感謝し楽しむ。するとそれが養生となる。養生は要らぬものを削ぎ落とし、大切な『今』に留めてくれる。それが次へ向かう準備になっている。不安や心配も薄れていく。人を豊かに、健康にしてくれるもの、癒してくれるもの…そのすべてに神が宿る。

この三神はそれぞれ神話化されていて、日本では考えられないようなびっくりする話ばかり…気分転換したいとき、ぜひ調べてみて…!

2020.4

自律神経 ヨガ

自律神経

春分過ぎて、桜が咲き過ごしやすい気候になってきたが…。今年の春は様子が違う。新型コロナウィルス感染症の蔓延…暖冬であった上に、冬から続く寒暖差…、私たちの身体は休みにくくなっている。ということは、今まで以上に陰陽バランスが乱れ、免疫力が低下しかねない。

春に乱れやすいのが自律神経、影響を受けるのが内分泌(ホルモンバランス)と免疫機能。自律神経、内分泌、免疫はホメオスタシス(生体恒常性)と言って、私たちの身体のバランスを保つ上で欠かせないもの。ストレスに対して身体を環境に適応させ安定させる自然に備わった機能。この3つの相互作用が崩れると身体に異常が現れる。
まず脳がストレスを感知すると自律神経と内分泌のルートに分かれて伝達され、それぞれが乱れてくると免疫機能が低下する。
自律神経は生命を維持するためのさまざまな働きを制御している。呼吸、心拍、血圧、体温…など様々。交感神経と副交感神経からなり、交感神経は変化に対して身体を活動しやすくし、元の穏やかな状態に戻そうとするのが副交感神経。相反する働きを持ち、シーソーのようにバランスを保っている。このスイッチの切り替えを行っているのが視床下部。過剰なストレスは視床下部をオーバーワーク状態にし、全身へ指令がうまく伝えられなくなり不調が起こる。
交感神経が過度に優位な状態が続くと体内に活性酸素が大量に増え正常な細胞を破壊してしまい、免疫機能が低下する。副交感神経が長期的に優位な状態が続くと、害のない刺激や異物に対しても過剰に反応し、アレルギー反応を起こす。
自律神経の乱れは、すぐに心身に現れる。疲れ、だるさ、肩こり、動悸、めまい、頭痛、睡眠障害、食欲不振、胃の不快感、便秘、下痢…その他すべての不調は自律神経の乱れからと言っても過言ではない。しかし私達は神経や脳の働きをコントロール出来ない。他のルートで自分に出来ることを精一杯してみる。身体の働きを助けることが大切。

自律神経とはまさに陰陽のバランス。昼と夜、緊張とリラックス…ハタヨガのHa-thaは太陽と月を表し、相反するもののバランスをとり、中心を定めていく行い。ヨーガで大切にしている呼吸は自律神経にアプローチしやすい。活性化とリラックス、知っておけば役に立つ。どんな呼吸で最大限のパフォーマンスができるのか、どんな呼吸でリラックスできるのか…自らの心、息をコントロールする…。

漢方でみると自律神経は肝の疏泄(そせつ)が関わってくる。それは気の流れを管理する力。常に巡りを良くする手助けをしておきたい。特に食事、休憩、睡眠の時、質の高いリラックスを心がけ、栄養が巡り全身修復できるようにしたい。もちろん日中、仕事中も過度な緊張はいらない、肝が弱る。過度な不安、恐怖は肺と腎を傷める。ウィルスの脅威にさらされている今こそ気を付けたいこと。

ヨーガで休息の質を向上し、ストレスに強い身体を築きませんか?漢方養生で身体のこともっと詳しく理解しませんか?4月からスタジオ変わります!詳しくはスケジュールをご覧ください!

写真:桜、見る時間によっても表情が違いますね!必ず相手の良い所を映している!これは沈む陽の穏やかな情熱の色と桜の淡く儚い色のコラボ!

2020.3

春の養生

春の養生

『春の三ヶ月間は、これを『発陳』という。天地すべてのものが生じ、万物はこの時季芽を出す。人は夜に臥して早く起き、広く庭を歩む。髪はほどき着物はゆるめて、志を生じさせる。生じてくるものを殺さないようにし、育てて押さえつけることのないようにし、なるべく助長して摘み取らないことである。これは春の気に応じて生を養う道である。これに逆らえば、肝を傷つけ、夏に冷えの病になりやすく、夏に生を長じることができなくなる。』(黄帝内経/素門・四気調神大論)

立春に始まり立夏の前日までの三ヶ月、植物は芽吹き、動物は活発に動き出す季節。人の体内を巡るエネルギーも高まり、冬の間ためて使わなかったものを出そうとする働きが強まる。潜めていた思いや考えも外にあらわし、湧き起こるやる気や元気を押さえ込まずに、心身伸びやかに過ごすことが大切。

自然な春の変化…その流れは下から上へ、内から外へ。
冬に養生しておくと、春は心身共に軽く、ワクワクするような希望と春の陽射しのように真っ直ぐな志しが内から湧いて来るのだろう。
冬に溜め込み過ぎたり、過労や冷えなど養生を怠ると、花粉症、頭痛、めまい、肌荒れ、結膜炎、イライラ、血圧上昇など症状があらわれる。
春は風(寒暖差)の季節、風は舞い上がる。内なる症状の根源を巻き上げ、上へ、外へ運んでくる。春は心地よいものを芽吹きたい。私は花粉症を経験し、つらさをわかっているので心底そう思う。
春の不快な症状のケアにアロマもしくはハーブティーを楽しみながらのヨーガがおすすめ。ただ深呼吸するだけでもいい。散歩や日向ぼっこも心身を穏やかにのびのびと過ごさせてくれる。春も気が停滞しやすいことを念頭に、穏やかに過ごしつつ気を巡らすことを意識しよう。
春に始めることは習慣化しやすい。好きなこと、望むことにチャレンジするとき!特に何も…と思った方はヨーガを始めよう!春は自律神経が乱れ、昼に眠かったり、夜寝たのに疲れが取れなかったり…ヨーガはそのリズムをリセットしやすい。ヨーガのクラスの日はよく寝れる、というのはよく聞く感想。そして花粉症で鼻がつまり、呼吸が浅く苦しさを感じるときも症状が和らぐと言う方が多数。何も症状はなくてもいいことが起こる、それがヨーガ、それが自分にやさしいこと、それが環境のためになる!

写真:春の訪れは香りと共に…梅、沈丁花、蕗の薹、筍…心身を穏やかに伸びやかにしてくれるもの…だから春に訪れる!自然ってやさしい♪

2020.2 

true colors

true colors

地球は色に溢れている。
それが多様性を表している。緑がそれぞれ違うから山が立体的に見え、砂浜の砂一粒一粒も色が違い、浜の個性の一部となっている。
漢方では五色(青·赤·黄·白·黒)を望診や薬膳などあらゆる場面で活用する。日本の古くからの五色旗、五色幕にも使われている(青と黒は翠(緑)と群青で表される)。チベットの五色の祈祷旗(タルチョ)は青·白·赤·緑·黄で、天·風·火·水·地を表している。六色仏旗は青·黄·赤·白·樺(橙)、定根·金剛·精進·清浄·忍辱、もう一色は五色混合、仏陀の光明を表している。オリンピックの輪は青·黄·黒·緑·赤、五大陸を表しているそう。
色は何かを象徴したり、イメージさせたり、印象に温度を与えたり、明るさ、光を見せたり、その効果と可能性は無限大である。
ヨーガでは人体の気、生命エネルギーをコントロールするポイントをチャクラと呼ぶ。チャクラも色で表現され、上から紫(頭頂)、藍(眉間)、青(喉)、緑(胸の中心)、黄(鳩尾)、橙(下腹部)、赤(尾てい骨、骨盤底)、それぞれ役割があり、一つ一つが全体のバランスを支えている(意味、役割はクラスでお伝えします)。そして私達が色を見て反応するのは、このチャクラが関係していると思う。それは一人一人色の見方や好みが違うというところにつながる。また、ヨーガのクラスの後は色も明るさも、目にするものの印象が変わったりする。それはまさに、エネルギーのバランスが変化した証拠。色がどう見えるか、どう感じるか、それは波長によって刺激された自身の生命エネルギーがこたえてくれる。今日の自分のバランス、元気度がみえてくる。(漢方的にみると視力は肝、色の識別は心が関わっている。)
私達は色によって目には見えない気や光を目にすることができ、その波長によって癒され、活性化され、整っていく。色と共鳴し自分に色を足していく。地球に色は無限にある。そしてそれぞれが日々同じではない。常に本当の色を見ようと、気持ちを澄んだものにしておきたい。

トゥルー・カラーズ、とっさに思いついたタイトル、シンディ・ローパーの元気づけられる一曲。人の本質もまっすぐ見つめられる人でありたい。

2020.1

腹時計

腹時計と身体の地図

『人生はタイミングがすべて!』とよく言うが、養生もタイミングが重要。季節ごとの養生があるように、1日にもタイムスケジュールがある。それは臓腑の腹時計。お腹がぐーっと鳴ることだけではない。東洋医学的に時間と身体の関わりを表した『子午流注』。1日を2時間区切りに分けて、六臓六腑をあてはめたもの。
以下の通り…
23:00~ 胆
1:00~ 肝

3:00~ 肺
5:00~ 大腸
7:00~ 胃
9:00~ 脾
11:00~ 心
13:00~ 小腸
15:00~ 膀胱
17:00~ 腎
19:00~ 心包
21:00~ 三焦
この時間にどんなことをするかで養生になり、どんな症状が出るかでコンディションが見えてくる。夜のゴールデンタイムに寝ましょう、というのは私たちに欠かせない心身のクールダウンとデトックス&リチャージを助け、朝に大便が出るのは良いコンディションなど…。
しくみは、その時間に臓腑の経絡にエネルギーが集中し働きが促され、メンテナンスされるから…東洋医学では目には見えないエネルギー的なものが重要視される。『経絡』と呼ばれる気血の通り道は、臓腑と手足の末端、身体の上下、内外をつないでいるといわれ、太くて中心となる経脈と細くて網の目のように体表を覆っている絡脈があり、まさに身体の地図のよう。経絡は手でなでたり身体を動かしたりすることでも刺激され巡りが良くなる。そして動きにくいところ、痛みやしびれが出ているところはエネルギーの運行が滞っていたり、エネルギー不足のサイン。どこがどこに繋がるか、地図が頭の中に入っているとヨーガの時間にチェックできるし、全身のケアになる。最近は筋膜の研究が進み、このつながりこそ経絡ではないか?といわれている。それにしても昔の人はすごい!

臓腑、経絡についてはクラスで詳しくお伝えしていきますね!
冬は寒さで気血の運行が滞りやすくなります。さらに12月は忙しく外食が続いたり、身体を酷使しがちに…休む時間、ケアの時間もうけませんか?クラスでお待ちしております♪


写真 : 日の出、日の入り、水平線と砂浜に立つ自分…色々と一体感と調和を感じられる瞬間。地球の美しさを目にしたとき、どんな感動の瞬間も、初めて出会った喜びと、もう二度と会えないかもしれないという寂しさが同時に訪れる。そして、何かの原動力になっていく。一瞬の循環を何かで感じることは大切なこと。気を巡らせてくれる要素はたくさんある。見つけよう!立ち止まろう!

2019.12

冬の養生

冬の養生

『冬の三ヶ月は、これを『閉蔵』という。水が凍り地は裂ける。人は陽を乱さないように、早寝し、必ず日光を待ってから起きる。志を内に潜ませて隠れるようにし、私心があっても抑えるかのように、気持ちを外に現わさず、気を外に逃がさないようにする。これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。これに逆らうと、腎が損なわれて、春になると萎厥(いけつ/手足が冷えて萎える)の病になりやすい。春の生を身体に受けることが少なくなる。』(黄帝内経/素問・四気調神大論)

立冬に始まり、立春の前日までの3ヶ月、万物が動きを潜めてエネルギーを蓄える季節。寒さから心身を守るよう心がけ、新しい活動やダイエット、行動や思いなど気を発散することを控えめにしましょう…

『気』とは人体の生命活動のもっとも基本となるもの。その表裏の関係が血と水。気の働きは5つにまとめられる。

1. ものを動かす(血液循環、新陳代謝など)
2. 身体を温める(体温を正常に保つ)
3. 外邪の侵入を防ぐ(環境(風・火・暑・燥・寒・湿)の変化に対応する力)
4. ものを変化させる(消化吸収力、血・水の生成、水の代謝など)
5. 過剰な排泄(便、尿、汗)・出血を抑え、内臓(組織や筋肉も含む)の位置を保つ

目には見えないがその働きを見てわかるように、気は生命エネルギーそのもの。この生命エネルギーは日々生命の営みに使われるほか腎に蓄えられている。
冬の養生のメインは腎の温養。防寒を徹底し身体を内から温め、質の良い休息、睡眠をとることが大切。特に陰の極まる冬至のあたりでしっかり腎を養っておくと、来年は病気にならないと言われている。

一年を一日でみると、冬は夜にあたる。ゆっくり休む、スッキリ起きる、どちらか、もしくは両方難しい…!そんなときは昼に解決。昼にリフレッシュすれば、夜に質のよい睡眠がとれるようになるということ。実際、季節の養生も『冬病夏治』といって冬によく現れる症状(冷え症、喘息、鼻炎、関節や筋肉の痛みなど)を夏に治すというアプローチ。まずは…ヨーガでリフレッシュ!

さあ、12月のレッスンでは春を楽しむための冬の養生をお伝えしていきます。なぜ春に影響するかも大切なポイントです。お楽しみに♪


写真:晩秋のあたりから真っ赤に燃えるような太陽の実をよく見かける。小鳥がついばみ再び太陽の近くへと飛び立つ。小さな体で凍えないヒミツはやはり太陽のつまったこの実のお陰だろう、と思う。私達もいただきましょう、お日様の実、真っ赤なりんご、橙色のみかん、柿、黄色の柚子…!

2019.11

センスオブワンダー

感覚、感性、感受性

レッスンを始めるにあたって、初めに漢方の基本概念をお伝えしようと思った。それは陰陽五行説。図と表を作ってキーワードを加えて、なんと明確なのだろうと改めて思った。でも、現実と照らし合わせてみると、迷路に入り込んだような、出口のない考えがめぐるような感じで明確な答えは出てこない。それもそのはず、とらえているのはひとつのことだから…と感じることが出来たのは最近かもしれない。シンプルなことほど奥深い。
何かを理解しようと試みるとき、感覚、感性、感受性がフルに使われる。どんなことも感じてみる、頭だけでは行えない作業を全身で行っていく、この喜びとドキドキワクワクに満ちた感覚で、ふと2冊の本を思い出した。どちらも私の人生に欠かせない本、クリアな風が頭の中の雲を吹き飛ばすように今が見え、感性を鈍らせた自分に反省する。
感覚、感性、感受性というのは人それぞれ違うし、成長の段階によっても違う。対象物の気持ちになるようにして磨かれていく、まるで優しさセンサーのよう。
とても、とてもシンプルな本、ひらめきと輝きのつまった本、ぜひ覗いてみてほしい。

『どんな小さなものでも見つめていると宇宙につながっている』詩人まど・みちお100歳の言葉 / 新潮社

『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン 著 / 上遠恵子 訳 / 新潮社

2019.10